« Q&A 「基地・軍隊」と私たちの安全 | トップページ | 米軍再編を拒否する!! »

検証石原都政

2 検証石原都政——防災・日の出・靖国

【CONTENTS】
海上自衛隊の関わりから見た都防災訓練——防災を隠れみのとする揚陸艦「おおすみ」(湯浅一郎)
なぜ石原を許せないのか——関東大震災時の朝鮮人大虐殺の「記憶」(韓基徳)
それはヘンだよ!佐高さん(水垣奈津子)
都議会から現場へ——石原知事と自衛隊演習(福士敬子・インタビュー山本英夫)
森を奪っても、思いは奪えない!——日の出の森を甦らせ、ゴミ問題の真の解決を(橋本真一)
「馬鹿な」「ひねくれたやつ」だってか!——石原都知事の「防災=治安・軍事」訓練と靖国神社公式参拝(天野恵一)

【資料】
日の出の森・トラスト運動続行宣言
東京都地域防災計画震災編(1998年修正)節別原案作成機関一覧(抜粋)
平成12年度東京都総合防災訓練「ビッグレスキュー東京2000 首都を救え」実施細目より抜粋
東京都都議会会議録第13号(第3回定例会)速報より抜粋(2000年9月27日)

★レビューは「続きを読む」をどうぞ!

*****************
派兵チェックパンフレット2
派兵チェック編集委員会刊
B5判/48ページ/2000年11月発売
500円→特価100円 送料80円(メール便)
*****************

【レビュー】

 石原慎太郎は、いまや世論調査で「首相にさせたい人ナンバーワン」だそうだ。森政権のあまりの評判の悪さと対照される石原都知事の強面の「果敢な改革」はマスコミからも大いにもてはやされる。そして、この点に憲法改悪と「戦争ができる国家体制」づくりに進む日本政治の危険なあり方が凝縮して表現されている。

 このパンフは石原都政の9.3自衛隊「防災」演習を取り上げた1冊目、(『石原都政下の「防災演習」=治安・軍事演習——それは誰の、何を守るのか!?」)の続編で、自衛隊治安演習とならんで、石原が行なった「日の出の森・トラスト地」の行政代執行や8.15の「靖国」参拝を批判したものである。

 内容は、「防災」を絶好の口実にして強襲揚陸訓練を繰り返す自衛隊の揚陸艦「おおすみ」の役割を取り上げた湯浅一郎の「海上自衛隊の関わりから見た都防災訓練」、在日韓国人の立場から、また東海豪雨の被災者としての立場から石原の「災害時に外国人が騒擾事件を起こす」発言を批判した韓基徳の「なぜ石原を許せないのか——関東大震災時の朝鮮人大虐殺の『記憶』」、自衛隊治安演習の実態や「日の出の森」の代執行にあたっての石原の無知ぶりについて検証する福士敬子都議へのインタビュー、「日の出の森・トラスト地」の「住人」として強制収容反対行動の先頭に立った橋本真一の「森は奪っても、思いは奪えない!」、そして「公人としての人権」という屁理屈を振りかざして「靖国」参拝を強行した石原の論理を批判した天野恵一の「『馬鹿な』『ひねくれたやつ』だってか!——石原都知事の『防災=治安・軍事』訓練と靖国神社公式参拝」などともりだくさんだ。

 反対する者を徹底して差別的な言辞で見下し矮小化した上で切り捨て、その対極に自分の疑似ラディカルな「実行力」を押しだそうという、典型的なデマゴーグの役割を自覚的に演じる石原は、機能不全に陥っている国政のメインストリームにはなりえないにしても、それに不断に右からの圧力をかけ、政治への人々の不満にはけ口を与えようとする。

 石原の突出したパフォーマンスは、言うまでもなく東京都だけの問題ではない。彼自身、つねに国家を意識し、国政に破門を投げかけるためにこそ東京都知事になったのだから。「有事法体制」に対して闘う私たちが、何に立ち向かわなければならないのかを浮かび上がらせるために、必読のパンフレットだ。(全国Fax通信・事務局/国富)

 初出:全国Fax通信第2号(2000.11.9)

|

« Q&A 「基地・軍隊」と私たちの安全 | トップページ | 米軍再編を拒否する!! »

パンフレット」カテゴリの記事